貂の出てくることわざ・四字熟語
きっかけは忘れたけど、ことわざや四文字熟語を調べたらちょっと楽しかったのでメモ。
鼬なき間の貂誇り(イタチなきまのテンほこり)
自分よりすぐれたもの、強いものがいない間に大威張りすることのたとえ。天敵の鼬(イタチ)がいない時だけ、貂(テン)が威張るという意から。
(「鼬なき間の貂誇り」の意味より)
すごく想像できる。
テンはイタチほど人里近くにいることは少ないと思うけど、イタチがいないときによく見かけたり、悪さをされたりしたんだろうか。
狗尾続貂(くび ぞくちょう・こうび ぞくちょう)
続貂之譏(ぞくちょう の そしり)
(このふたつは類語らしい)
つまらない者が、権力で次々と高官になることを罵しる言葉。または、劣った者がすぐれた者のあとに続くこと。
「貂」は動物のてんのことで、昔は高官の冠にてんの尾を飾っていた。
「譏」は罵ること。
晋の趙王倫が力を得て、一族をみな高官にして、てんの尾で飾った冠をつけたために、てんの尾が足りなくなって、犬の尾で飾らないといけなくなると人々が罵った故事から。
(「狗尾続貂」(くびぞくちょう)の意味・「続貂之譏」(ぞくちょうのそしり)の意味より)
黒貂之裘(こくちょう の きゅう)
ものすごく高い価値のあるもののたとえ。
「黒貂」は黒い色の動物のてん。
「裘」は皮衣。
てんの皮衣は、高貴な人が着る高価な服ということから。
「貂」って、「ちょう」とか「きゅう」って読むんですね。
鼬なき間の貂誇りは気に入ったので積極的に使っていきたい。
クロアチアはテンの国?
クロアチアの通貨単位はKuna。これはテンという意味らしい(!)
リンク先のブログにある通り、テンの毛皮が通貨替わりだったことからきているよう。
補助通貨単位のLipa(ちなみにこちらはリンデン)以外の全てのコインにテンが!すごい!!!(写真は上記ブログより)
しかも実は国旗にもテンが。
一番右端の黒い動物。なんとなんと。
しかもイシテンを担いだ人が町中をお散歩(!?)
Medvedgrad, Medvednica, Croatia | RUDOLF ABRAHAM photography
どういう事情があるかは知らないけれども…いいのかしら…
しかもクロアチアのドゥブロヴニクは魔女の宅急便のモデルと言われている素敵な街並み。
クロアチア最高か。いつか行くぞ
獺祭ならぬ貂祭
福岡市動物園のホンドテンのチカは、飼育場に敷き詰めてある木くずからカブトムシの幼虫を掘り返して並べる遊びをするらしい。
19歳というのにもびっくり!
春生まれのはずなので、もう20歳になっているはず。会いに行かないと。
カワウソが捕った魚を川岸に並べることを獺祭というけれど、このチカとカブトムシは貂祭状態。
「てんさい」かと思ったけど、貂という漢字は音読みでは「ちょう」と読むらしいので、「ちょうさい」かな 。
さすがにいつもいいごはんをもらっているからか、食べないのかしら。
テンは雑食性なので、野外で採集した個体の糞や胃からはカブトムシの幼虫はたびたび出てくるし、なかなかいいごはんになる気がする。
!以下虫が苦手な人は注意
2015年11月の調査中に(経緯は分からないがなぜかコンクリートの農道のど真ん中で)見つけた巨大な幼虫はとっても立派だった。思わず「おおお」と声を上げて写真を撮りまくってしまった。
太いし長いし
テン目線でおいしそうに?撮ってみた。
トリが掘り返して移動中にでも落としたのだろうか?無傷のようだったけど。
白い身体が雨で黒光りするコンクリの上で目立っていたし、とてもじゃないがこの足ではこの巨体を支えられなさそうだったので、草むらの方へ移しておいた。