おからのField note

生態学を専攻する博士課程の学生の日記です。野帳のようにつらつらつらと。

アラサーという概念

 

現代日本にアラサーという概念があってよかったなあと思う。

アラサーという言葉が普通に使われていなかったほんの数年前は、20代から30代にはかなりのギャップを感じざるを得なかったんじゃないかと思う。

 

「みそじ」

 

このくらいしか30代前後を表す言葉がなかったら、きっと私は20代最後の今日をお通夜のような気分で迎えていたかもしれない。

 

アラサーという概念のある今は、25歳くらいから少しずつ30代になるという気持ちの準備ができていたように思う。

 

それでも頭の中身は24歳くらいのまま止まってしまっているけれども。

 

20代は、小学生のころからの夢にぐっと近づいたと同時に、人生で初めて目標を見失った時期だった。

今でも探しているところ。

そして、周りを見ないように、自分の道だけ見るようにしていた。必死になって自分で自分を抑圧していたと思う。

それで得たものもきっとあると思うけど。

苦手なことばかりやらざるを得ない方向に自分で進んできて、苦手なりに頑張って、苦手なりにそれなりに、できることは増えてきた。

それでもやっぱり、かつての理想からはかけ離れたずいぶん情けない29歳だなあと思う。

 

30代は、逆にいろんな出会いや経験を積極的に進めて、自分の糧にして成長できたらいいな。

責任をもって取り組めることに没頭したい。熱中できる趣味も作りたい。どんどんいろんな人に会っていきたい。

いろいろわき見をして、いろんな価値観に触れて、好きなことやもの、人に囲まれて、かっこいい大人になりたいな。