ピンセットこれくしょん
前回新しいスケジュール帳のブログを書いたので(2016年の相方 - おからのField note)、今回は食性分析や解剖に使う愛用のピンセットたちについて。道具シリーズ第2弾。
私が使っているピンセットはこの3本。
上下2本は食性分析用で、中央が解剖用。
一番上のピンセットはご覧のとおりツル首型。
食性分析のときにメッシュの上に溜まった内容物をざっざとかき集めるのにはやっぱりこの形。
コシもほどよくあるけど軽いので、長時間の作業でも疲れない。
お値段1200円くらい。ハンズで購入。ANEXというところのもの。実はトゲ抜き笑
顕微鏡下で見ると噛み合わせがやや甘いのが分かるけど個人的には気にならない範囲。
購入の際にはお店の人に頼んでいくつかパッケージから出してもらって、一人渋い顔して無言でピンセットパコパコしてました。
長時間分析してると地味に指に疲労たまるのよね。。でもつまんだ感じがコシがなくて軽すぎるのもイマイチ。実際に触ってみて使用感を確認するのは大事!
完全に怪しい人だったけどおかげさまで満足な買い物に。ありがとうハンズ博多店のお姉さん!
そして一番下のピンセットはもらいもの。上のツル首ピンセットの補佐用に左手で使っている。
よく実験室にあるふつうのピンセット。幸和ピンセットのもの。
先端は前の持ち主さんがすでに研いでいたみたい。
ややかためだけどちょっと押さえたりつついたりする程度なので問題なし。
中央の解剖用ピンセットも幸和ピンセットのもの。そして実はこれもトゲ抜き。
先輩からおすすめしてもらって気に入って購入。これは1800円くらいだったか。
コシはあまりなくて軽め。先端にギザギザがついていて、一度つかんだら離さない安定の使い心地!
解剖時の滑ってつかみにくい部分や、メスを使った細かい部分の作業にも安心して使える。
今のところこの3つで満足しているので買い足しの予定はないけれど、世の中には何百というピンセットにものすごい愛情を注いでいる方がいらっしゃる。
ピンセットへの愛情が溢れ出て止まらない。
わたしもピンセット購入時には大いに参考にさせていただいた。
このまとめの中に出てくるコシの強さをスケールの重さであらわす方法を参考に、以前わたしも試してみた。
正確な値は忘れてしまったけれど、確かにここのまとめで「使いやすい」とされていた重さにだいたい一致していて納得(補助用の一番下のピンセットはやはりやや重めだったけれども)。
なのでピンセットをお求めの方はこのまとめを参考に、お店の人に怪しまれながら、ぜひ納得のマイピンセットをゲットしてください!
そしてピンセットの先を自分で研いだりするのはまだ先の知らない世界。かっこいいなあ。
ちょうど先日、伊丹市昆虫館でピンセットの研ぎ方講座が開催されたそう。うらやましい。タイミングが合えばぜひ参加してみたい。
ただあんまり尖ったピンセットだと、糞や胃からの内容物の中でも特に果皮などの柔らかいものの場合、ちょっとつんつんして感触を確かめたいだけなのに、ブスブス指してしまってやりにくかったりする。なので私の場合はあんまり鋭く研がない方が使いやすいとは思うけど。
道具への愛情っていいなあと思うし自分の中にもちょっぴりだけど芽生えてきている気がしている。
もともとこだわって選んで納得したものを使うことにすごい満足感を感じるタイプだからなあ。そして何年も何年も使っているうちにさすがにガタがきて泣く泣くお別れするパターン…いいんだか悪いんだか。